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次元と事件と資源と試験

感情的に語って生きたいですね。

ISLANDというギャルゲーの感想を書き連ねる

今回はエロゲーメーカーFrontwing(フロントウィング)の「ISLAND」というゲームをプレイしましたので評価・レビュー・感想・考察等書いていきます。

未プレイ、これからやろうか迷っている方はまずここを。

never-island.com

ゲームの性質上ネタバレが致命的なモノになるのでネタバレは下にまとめて書こうと思います。

まずはネタバレ無しでの感想から。

 

 

 

 

このゲームは自身がプレイ中に考察を繰り返す、ということをやらせたかったようなゲームでした。

多数のミスリード、何気ない会話での矛盾等多数の違和感を胸に抱かせながらゲームを進めていくことになります。

 

私もゲームを進めている最中にクリックを止めて(さっきの発言は何だったんだ?)と考察していく、というタイミングが非常に多かったです。

シュタインズ・ゲートにハマった方になら躊躇なくお勧めできる作品と感じます。

 

システム的にもフローチャートが付いており、選択肢によってどのようなルート分岐があったかわかり、選択肢前に直接ジャンプできるので選択肢前のセーブを使用するということはありませんでした。(癖でセーブ自体はしていましたが。)

また、エンディングリストも存在し、すべてのエンドを見たか判断でき、フローチャートと相まってエンディング収集も効率的に進めることができました。

 

こんなことを言うと苦労して見るエンディングに価値があると感じているプレイヤーには反感を買ってしまいますが、正直自分は普段この類のゲームをするときは初めから攻略を見てプレイするのでこの二つのシステムのおかげで攻略サイトを見ずにネタバレ爆弾も踏まずにクリアできました。

 

総プレイ時間は20時間行かないぐらいで、休日二日でガガガっとクリアできました。

ネタバレなしで感想を書くとこのくらいのふわっとしたものしか書けないのでこれくらいで。

これから下はガンガンネタバレするのでプレイ済、プレイする気のない方のみお進み下さい。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

最後に、

俺はカレンと生きたかった。

 

 

 

 

 

---------------------------------ここからネタバレ-------------------------------------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このようなゲームをする際にはメインヒロイン(と思われるキャラ)の攻略は最後にするという教訓?から夏蓮→紗羅→凛音の順でプレイしたのでその順番で書いていこうと思います。

夏蓮√

まぁ普通のギャルゲって感じでした。このゲームの基礎的な設定を把握するためのルートという立ち位置なんではないかって感じです。

 

家のしがらみから逃げたい少女、しがらみどころか何も覚えていない、持っていない青年が出会うことで青年は少女から成し遂げる意思を、少女は青年から成し遂げる為の行動を互いに貰い、現実に翻弄されながらも最後は自分の未来を見るために少女は本土へ進学していきます。

 

なんだよ普通のギャルゲーじゃねぇかよ。

と感じていましたが、物語を進めると違う感想が生まれてきます。

 

紗羅√

ここからタイムリープもの(これはタイムリープという単語は殆ど出てきませんが)として開花します。

自身の血筋に隠された秘密を少しづつ解明していき、真実へたどり着いたはいいものの、それは自身への絶望、血筋への絶望を深めるものでした。

煤紋病と呼ばれる風土病は過去に発病者をここを流刑地として閉じ込めたことが風土病として認識されている始まりだということ、その中で社会を作るために発病者を選別し、この流刑地にさらに隔離地を作り、時には発病者と思われし人物を殺めることさえ厭わなかった。

 

このルートの役割は、プレイヤーに「切那って本当に過去や未来から来たの?」と思わせることではないかと考えます。

このルートでは散々タイムトラベルの可能性を示唆し、行動までさせましたが、実際にタイムトラベルはしませんでした。

また、夏蓮、紗羅と攻略した時点では切那は単純にどっかから遭難して記憶を失った青年と解釈しても辻褄が合います。

紗羅のタイムトラベルの可能性を示唆する発言も基本的には妄言と揶揄されている描写も多く、またプレイヤーの感じている違和感も単なるミスリードなんじゃないかと思わせるくらいの辻褄の合い方です。

 

凛音√

夏蓮、紗羅ルートの土台からこのルートに入れたことが本当に良かったです。

(たぶん二人を先にやらないと分岐が発生しないとは思うんだけども)

ここから本格的にタイムトラベルが行われている。という体でストーリーが流れています。

凛音が出会った少年の切那、それの代わりとして求められる青年の切那。侵されていない煤紋病に恐れる少女。行方不明の五年間。

オーパーツとして発見されたコールドスリープ装置から物語は急速に動き始め、過去から来た切那、凛音を勘定にいれた行動が始まります。

しかし、結果的に凛音は死亡し、その結果を改変するために切那コールドスリープ装置に身を投じます。

 

ここのルートは、コールドスリープ装置の登場によりプレイヤーにタイムトラベラーの存在を確定させ、それを勘定にいれた考察をさせていく。という役割ではないかと思います。

紗羅のルートでタイムトラベルの可能性を否定させ、その後このルートで確定情報としてタイムトラベルが存在する世界だと確信させ、次のストーリーへ繋げます。

しかし、最後の最後に少年切那へ渡した再生機器はカセットテープだと判明し、では自身が持っていたシングルCDは何なんだ?という謎が生まれます。

 

未来へのタイムトラベルに成功し、しかし記憶は殆ど残っていない状態からリンネと出会うことから始まります。

とにかく驚くのが17年しかたっていないのにこのディストピア感は何なんだ。という点です。これはすぐ2万年後と判明しますが。

 

とにかく世界の悲惨さが目立ち、スラム街に住む少年少女、性の切り売りをして生き延びる少女達。サラは魔女として処刑され、カレンは煤紋病で死亡。

このディストピアを阻止するためにリンネとシングルCDから得た設計図でタイムマシーンを作成し、過去へ行こうと画策します。

 

真夏

過去にタイムトラベルした切那は今までの経験から理想的な行動を重ね、凛音と結ばれます。

 

ここで色々とストーリーの可能性が膨らんでいったことを覚えています。

凛音はリンネ本人じゃないか。玖音はタイムトラベルしてきたんじゃないか(玖音=凛音?)、切那が最初からCDを持っているのはなぜなのか、もしかしてタイムトラベルしてからゲームが始まってるんじゃないか。

やり終わった自分から見ると当たらずも遠からずって感じですね。

 

Ture

衝撃の解明編です。過去へのタイムトラベルは行われておらず。コールドスリープによる未来へのタイムトラベルしか行われていませんでした。これによりループしているのは切那本人でなく地球の文明ということが判明しました。

また玖音=リンネであり、世界を救うためにタイムマシーンを研究していたこと。切那は何度も未来へタイムトラベルしていたこと。

ラストは数多のコールドスリープにより記憶が保持できるようになり、初めてリンネを救えた。そしてこれからは数多のりんねを救っていく。という終わり方でした。

 

全体的に辻褄のあった素晴らしいストーリーだと思います。

過去へのタイムトラベルだと思ったらコールドスリープでしたってシーンで「ハァッ!???」って声出ました。それまで完全に切那は二週+αのループを行っていたと思っていたので。

+αの部分はゲーム開始時に切那がCDを持っていたので既に何回か失敗してループしてんじゃねぇかなって推察です。

 

 

ネタバレ込みの感想ですが、

今まで私達はタイムリープものの作品をやりすぎました。

タイムリープものと自分が認識をしてしまうと彼等彼女等は誰かしら過去への改変を行っているということが前提となり、それが誰が、どのタイミングで、どんな改変を行ったかということが考察の対象となっていました。

 

そこを狙い撃ちされた形です。私達のようなキモオタであれば現実でも紗羅のような妄想をしたこともあるでしょう。しかし私たちの生きる世界では未だタイムトラベルは実用化されていません。

 

何故ゲームの中では実用化されている。偶然でも主人公らが実用化しているものだと考えてしまうのでしょう。

彼らの世界でも実用化されていないという可能性を排除してしまうのでしょう。

 

過去にタイムトラベルをしないタイムリープもの、というある種の虚を突かれたラスト。気持ちよかったです。

 

 

ただ疑問も残ります。それらを私の稚拙な考察で泥をかけて終わりにしたいです。

 

・なぜ切那鎌倉幕府の年号を1185年と間違えた?

夏蓮の宿題にて鎌倉幕府の年号を聞かれて1185年と答え、夏蓮に1192年だろうと突っ込まれるシーンがあります。

その場では夏蓮には「記憶が変になってんだな」と軽く流されますが(夏蓮視点では当然だが)プレイヤーには違和感を植え付けられます。

鎌倉幕府の誕生は長らく1192年だと思われていましたが、2000年代中盤辺りで1185年だということがわかり教科書もその年号に差し替えられました。

 

時代背景は1999年なので夏蓮は当然のことですが、切那はなぜ1185年と間違えたのでしょう?

 

単に記憶があやふやということを表現したければ1185年と言わせる必要はあるのでしょうか?

 

ストーリーが明らかになるまでは私は、「切那は少なくとも2000年代中盤以降に義務教育を受け、過去へタイムトラベルしてきた」と確信していました。切那の記憶は間違いではなかった。という解釈です。

 

しかし、過去へのタイムトラベルは最後の最後に可能性を示唆されただけで実用化はされていないということでした。

私には辻褄の合う解釈は「単純に記憶があやふやだった」以外には思いつけません。だれかお願いします。

 

・煤紋病の発症率

最後の連続選択肢の中で「煤紋病は遺伝する。凛音は両親と血が繋がっていないから煤紋病ではない」というような言い方をします。

私にはどうにも、「煤紋病は遺伝率100%」という前提がその中から感じてしまいました。

また、tureにて「煤紋病はX染色体の異常で発症する」という解説がありました。

 

私の認識が間違っていたら恥ずかしいのですが、染色体は親から一本ずつ貰って生を見出すものということだとしたら、

XX-XYから一本づつ貰います。だとすると煤紋病は遺伝率100%ではないことにならないでしょうか?

X(煤)X(正)-X(煤)Yから子供が生まれると、

X(正)Yという煤紋病を持たない男性が生まれることになります。

 

まぁこれは文章の受け取り方でどうにでもなるので自分の思い込みじゃないかなと。

 

・相合傘の落書き

たしか切那が初めてコールドスリープされたときには一つだったのにラストにはかなりの数がありました。

毎回書き込んでいたとすれば、ゲーム内に省略された時間がなければなぜ最初に多数書き込まれていたことに気が付かなったのでしょうか?

 

個人的には、アイランド→真夏は連続しておらず、→の間に多数の未来へのタイムトラベルがあってもおかしくないんじゃないかと考えています。

ゲームが始まる前に多数のタイムトラベルをおこしていたから記憶の定着が可能になったと決めつける必要もないかなって思っています。

ゲーム前にも、アイランド→真夏間にも多数のタイムトラベルがあってもわりかし変なつながり方じゃないんじゃないのってことです。

 

・夏蓮ED、紗羅EDは失敗ED?

夏蓮、紗羅EDは共に明確にエピローグが存在します。夏蓮は大学に行き、紗羅は切那と籍を入れます。

これは要はりんねを救うという目的を忘れ、結果的にりんねとの約束を破った形になります。

 

そうです。私達は二度りんねを裏切ったのです。

この後も記憶が戻らないのであれば、私たちは二度世界を救えなかったことになります。

 

奇跡的に、もしくは因果律的にコールドスリープしたということになれば、

スタート→夏蓮→コールド→アイランド→コールド→沙羅→コールド→アイランド→凛音→コールド→アイランド→コールド→ture

ということも考えられるんですがね…

 

 

 

 

これでとりあえず以上になります。これから他の方の考察を読むのが楽しみです。他の方はどんな考えでゲームをプレイをしていたのか興味深々です。