次元と事件と資源と試験

感情的に語って生きたいですね。

実写版「鋼の錬金術師」を見ました

twitterで試写会を観た人の感想がボロクソで中々にバズってたのと、個人的にはハガレンは初めて自分の小遣いで単行本を買った漫画でもあったのでなんとなーく観てみました。

 

ネタバレは下に纏めて書くので、見ていない人も途中までは読めると思います。

 

総評としては、「メチャクチャ可もなく不可もなく」といった所です。超普通です。

なんか映画を見ている感覚ではなく、たまにテレビでやってる2時間ぐらいのTVスペシャルドラマって感覚でした。

 

2時間ちょいの映画で、原作27冊?分を纏められる訳がなく、ストーリーの端折り、アレンジは当たり前にある事なので、原作と違う!ゴミ!と短絡的に言う気はありません。が、中盤〜終盤にかけては端折った結果オリジナルな展開になっていました。

個人的には、そこそこ整合性のあるアレンジだったので、意外ではありましたが、どちらかと言うと「成る程!」と感心する繋がり方ではありました。

繋がった後は…な気もしますが、賢者の石というこの漫画の最も核となるアイテムの真相を語らないことにはどうにもならないのである程度仕方ないと思います。

 

また、原作の印象的なシーンを詰め込みすぎた感はあり、それで話のメリハリが付けにくく、先程言ったようにテレビドラマのような尺感を感じたのかなと思います。クライマックス感がマジで無いです。

 

また、キャストに関して色々言われているとは思いますが、自分はダダ外れ、とは思いませんでした。

要はエドがジャニーズで、俳優じゃなくて客寄せパンダ目的でアイドル選出してんじゃんってことですけども、正直アイドルなので演技力は確かに俳優には及びませんが、キャラとしてはそこそこハマってたのかなと思います。

エドが実際にいたらあのくらいのガキ臭さだと思いますし、漫画の文字として書かれたセリフを実写化して喋ったら演技力もクソも無く多少の滑りは産まれるので、そこまでぶっ叩かれる酷さでは無いのかなと受け止めています。原作だってギャグシーンはありますからね。

他のキャラは、エンヴィー・ウィンリィは微妙だと思いましたが、エンヴィーはかなり実写化しにくい耽美臭のするキャラだから仕方ないかなと。

ウィンリィは後で書きます。

マスタング大佐とショウ・タッカーは、外見こそ原作に近づけました!というアプローチでなく、雰囲気、行動で近づけるアメコミ実写化でやるアプローチをかけていて、特にショウ・タッカーの大泉洋はかなり良かったです。あの話が好きな人は見る価値があると思います。

 

リザ・ホークアイ中尉は、見た目がメチャクチャ好きです。画面には結構映ってた割には終盤しか出番が有りませんが。

 

あと、アルフォンスは、恐らくアクションシーンはCGで、そこまで動かない所は着ぐるみ的な撮り方をしていたのかな?そこのギャップを感じてしまいました。

アクションシーンは、鎧感のある重みを伴った動きでカッコよかったのですが、それ以外はなんか着ぐるみ感のあるモサモサした動きで、光沢感も違うというか、光の当たり方が魅せる為の当たり方と、ただ当たっているだけの時が如実に違うのでなんか違和感というか経費削減感を覚えてしまいました。

どちらかというとCG技術の進歩と捉えた方が健全ですね。

 

 

人にお勧めする気はありませんが、金をドブに捨てた感覚もない、非常に感想が書きづらい映画であることは間違いないです。金ローで見れば少しお得かなって感じですね。

 

以下ネタバレになりますのでこれから見ようとしている方はここで終了になります。ありがとうございました。

 

〜以下ネタバレ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話の流れとしては、

コーネロと戦闘→偽賢者の石だった、からの賢者の石を欲しがる理由を話す→タッカーの話→Dr.マルコーと話して賢者の石の手がかりを得る→色々調べてたらヒューズ中佐が殺される

ここまではそこまで原作とはかけ離れてませんが、これ以降はかなりオリジナルな展開になってると思います。

タッカーが脱獄?し第五研究所で真理の扉をアルに開かせ、ホムンクルスの錬成に成功→将軍がホムンクルスで世界を牛耳ろうとするがホムンクルスに食われる→ホムンクルスを倒しながらラストと戦闘→ラストから賢者の石を得るが葛藤の末アルの体を取り戻すことはしませんでした。終わり。

 

 

お前アルの体を取り戻すならなんでもやるって1時間前に啖呵切ってたよな!!!!!

それならそれでもうちょっと悩んだ末にしろよ!!!!!!!

 

賢者の石が人間から錬成されている、という事が終盤で判明してそこが理由で葛藤して結局使わないですが、あまりにも時間を使わないのでさっきまでアルの為ならとかアルがタッカーに変な事吹き込まれて不信になった時に殴り合ったりしてた事が何だったの?ってなります。

かなり、は???って感じでしたが、尺の都合もありますしある程度仕方ないのかなと思いつつもやっぱりこれは結末の締め方は良く無かったと明確に思います。

 

それともう1つ言わせてください。

 

 

ウィンリィ、お前はなんでいっつもエドとアルと一緒に最前線にいるんだよ!!!!!

お前は戦闘能力無いしなんならタッカーに誘拐されてんじゃねーか!!!!本田翼を映したいだけじゃねーんか!!!!!

 

もうこれは明確なおかしいポイントなんですよね。

コーネロ戦の後にウィンリィが合流するんですが、その後はずーーーーっとエドとアルと一緒に行動してます。

戦いに行く時もいます。

なんか黄色いワンピースが映画の雰囲気と合ってません。

対辺150はありそうなレンチを唐突に出したりします。機械鎧にどんなボルト使ってんねん。

原作のウィンリィに感じていたあの気持ちが本田翼には全く抱かず、中々萎えました。せめてチューブトップは着てくれよ。なんだよそのワンピース原作のウィンリィなら仕事しにくそうって絶対着ないタイプの奴だよ。

 

 

ぶっちゃけこの2点が書きたかっただけです。以上よろしくお願いいたします。