ひたちなか大盛軒を7年間食べた感想
先日、茨城県はひたちなか市にあるラーメン屋「大盛軒 ひたちなか店」に久しぶりに行ってきたのですが、もうなんやかんやで7年近く食べており、こんなに長い期間食べているお店は無いなぁと考えていたので、このお店の特徴と魅力を再確認するためにレビューのようなことをしてみます。
上の写真は全て自分が食べたのです。カメラロールには60枚ぐらいありましたが、学生の頃はあまり写真を撮っていなかった様です。
2011~2014年は最低週2ぐらいで食べており、週6(定休日以外毎日)、1日2回食べることもありました。
基本情報としては、ひたちなかエリアとしては当時初めての二郎インスパイアとして2011年頃にオープンしたお店になります。
特徴としては
・豚の旨味を凝縮させた暴力的なスープ
・ゴワゴワ感と歯ごたえの極太麺
・スープと絡むほぐし豚
・カネシで味のついた背脂
があげられます。
個人的には、
二郎系というくくりでは茨城では間違いなくNo.1のクオリティであり、東京でも勝負できる完成度のラーメンだと思っています。
味の濃厚さ、パンチ力は本家二郎を軽く超え、ワシワシ系の二郎系の中でも最高峰の強さを持ち、食べていてプリミティブな感情が生まれるほどの豪胆さを持つラーメンで、「むさぼり食らう」と表現できる一杯です。
上記に挙げた特徴を詳しく書いていきますと、
・豚の旨味を凝縮させた暴力的なスープ
写真の通り、色からしてめちゃくちゃ濃い色です。
カネシの色かと思いきや、寸胴の中もほとんど変わらない色です。
つまり、豚骨から出た出汁の時点での色なんです。
私は一時期自宅でラーメンを手作りしていましたが、この色はなかなか出ません。
そしてカネシと合わさることで暴力的な旨味のスープになります。
二郎系なので、もちろん塩分も強いのですが、塩味の尖りは感じず、二郎系によくある、「しょっぱさが最前線」という状態ではありません。
塩分は、旨味を味わうことを目的とした手段の一つである、という基本をしっかり踏まえており、二郎系最高峰の濃厚さを引き立たせるカネシという構図を成り立たせるために、塩分は強いが口当たりはマイルド、という矛盾を見事に成立させています。
昔店長が取材されていた時に、「とにかくマイルドで食べやすさを追求した」と仰っていましたが正にその通りで、本家二郎が守屋しかなく、二郎系を食べなれていない県央~県北の人たちに受け入れられた大きな理由の一つだと思っています。
・ゴワゴワ感と歯ごたえの極太麺
極太で縮れたゴワゴワ麺で、噛みしめる、食らう気持ちよさを感じられる麺です、
表面はデロ要素は無く、極太麺にたまにあるボソボソ感はありません。
(決してデロ系を否定しているわけではありません。守谷二郎好きです。)
ラーメンyoutuberとして有名なSUSURU TVでも、「大盛軒は麺がウマい」と評価されていました通り、全国区で見ても完成度の高い麺と言えるのではないでしょうか。
(この動画は大甕の本店ですが、食べた感じ麺は同じです。多分。)
・スープと絡むほぐし豚
そもそもほぐし豚を提供しているお店が周りに全くなく、それだけで個性なのですがこれがウマい。
肉自体もほぐれ方がちょうどよく、しっかり肉しながらほぐれる肉なのですが、真価はスープとの絡み方にあります。
ほぐし豚に、前述した暴力的な旨味のスープがこれでもかと染み込むことで噛むごとに豚の旨味が口で暴れます。ウマいです。
数年前に肉クワトロを食べたことがありますが流石にやりすぎました。
・カネシで味のついた背脂
これ、ウマすぎです。そもそも味付きの背脂を提供する店が少ないんですが、その中でも「ちょうどよさ」が素晴らしいです。
まず付いている味の加減がちょうどいいです。
私は背脂は野菜と一緒に食べるのですが、その食べ方をする為の味付けなんじゃないかと思うぐらい具合が良いです。
そして、この塊感。野菜と一緒にほおばり、噛むごとに野菜と絡んでいく味の過程がたまらない。
ほかの店でも味付き背脂は何店か食べたことがありますが、塊感がなく、全体的に馴染んでしまったり(この方が良いと感じる方もいらっしゃるとは思いますが…)、しょっぱすぎるor野菜と食べるには薄いことが大体で、やはり大盛軒の背脂が最適解と実感します。
特徴としている箇所、ウマいポイントはこのようになります。
このラーメンの虜になって長い時間がたっていますが、その中でウマい食べ方をいくつか編み出したのでそれをいくつか紹介して締めようと思います。
①:大盛軒を楽しむなら背脂はマスト!!野菜と一緒に食らえ!!
上記の通り、背脂が名作です。スープと混ぜずに野菜と一緒に食べることで真価を発揮するので是非試してみてください。
背脂は提供直前に店員さんから「○○の方(注文内容が入る、小、特製など)、トッピングお願いします」と言われますので、大きな声で「アブラ」と言いましょう。言わないと入らないです。
また、野菜を先に食べることにより、スープが薄まらないので濃厚さをそのまま楽しめます。
ちょっと細かくなりますが、スープがちょっと濃い、しょっぱいかな、と思ったら野菜をスープに沈めて調節できますので試してみてください。
トッピングは他にも野菜マシ、ニンニク、ネギ(刻んだ玉ねぎ)、辛揚げ(唐辛子がまぶしてある揚げ玉)
があり、野菜以外は言わないと入らないので元気に伝えましょう。
(野菜マシは食べきれるか自分の胃袋と相談な、二回目以降に挑戦するのが安牌。)
②:麺は硬めにするとさらに過激でウマいぞ
自分と友人以外だとあまり見ませんが、麺硬めで食べるとさらに喰らう感が増幅されてたまんないです。
硬めにするとボソ感が出てくる店もありますが、大盛軒の麺はそんなヤワな奴じゃありません。大丈夫です。
③:限定(辛味)もウマいぞ
辛味はオープン当初からある(と思う)バリエーションで、真っ赤な唐辛子のかかったラーメンが出てきます。
この辛さがとてもよく、スープの項目で述べた通り、「旨味を引き立たせる手段」としてのものであり、辛くすることが目的ではないと感じさせます。
辛子がかかった背脂と野菜をほおばると、ウマい。説明不要。
またこのラーメン、確かに辛いですが、引きずらないです。店を出るころにはもう口は辛くないです。スカッとした辛さが気持ちよいです。
(ちなみに、食券を渡すときに「南極」とお願いすると本当に真っ赤なラーメンが出てきます。個人的は辛さが目的になっていてラーメンの完成度としては通常の方が上ですが、とにかく辛くなりたい!!という時に食べていました。下写真が南極です。)
④:たまにはニンニクもアブラも抜いて「フレッシュ」してみません?
①と完全に矛盾しますが、ニンニクアブラ抜き、「たまに」食べてたんですよね。
ニンニクもアブラも抜くと、麺の小麦の味が強く感じられて美味しいんですよ。
私の周りでは「今日俺フレッシュで行くわ」とか言っていましたが、店員さんには全く伝わらないです。
そもそも超濃厚で「フレッシュ」という言葉が似合わないからおちゃらけて言っているだけですので…
④+1:ネギマシマシと生卵でスープも行っちゃいません?
「フレッシュ」でネギマシマシにしておき、麺を食べきった後に生卵を溶いて投入すると、まろやかになりスープもいけちゃいます。
ネギをマシマシにしておけばシャキシャキ爽やかに食べれる具になって美味しいですよ。
スープ全部飲めちゃう美味しさになるのですが、間違いなく体への負担がヤバいので注意!!
2015年度から私は就職で群馬に移動し、頻繁には行け無くなってしまい、逆に他の二郎系を食べる機会も増えましたが、やっぱり大盛軒がNo.1です。
この記事で少しでも行ってみようかな、と思う方が居れば嬉しいです。
最後に一言書いて締めようと思います。
群馬、何なら太田地区に3店目を構えてくれませんか!!!!!!
群馬で二郎系の天下獲りましょう!!!!‼