次元と事件と資源と試験

感情的に語って生きたいですね。

「荒木飛呂彦の漫画術」を読みました。

こんにちは、今日友人がイオンでコンタクトレンズを作りに行くということでなんとなくついていったら中々時間がかかってしまうようでゲーセンで暇を潰したりアニメイトに群がる女性たちを眺めていたんですけどもあまりにも暇すぎたので前々から気になっていた本を読むかなと本屋で探したらあったのでスタバで読んでました。

実は梅原大吾の「勝ち続ける意思力」のほうが読みたかったんですが、正直期待以上に面白かったです。

 

荒木飛呂彦の漫画術(集英社新書

著:荒木飛呂彦

ジョジョの奇妙な冒険はもちろん好きで、たしか小学生の時に中学生の兄が三部の単行本を買ってきたのが出会いで、なんやかんやで今まで読み続けています。

ここ最近で荒木飛呂彦が非常に注目されている流れで今もアニメをやっていますね。

さて、この本について語りたいと思います。本に対するレビューというか書評というのははるか昔に読書感想文を書いてそれっきりなので色々と酷いと思いますが許してくださいな。

 

この本は完全に荒木飛呂彦の漫画論の展開、という本でした。この本が出ていたことは知っていたのですが中身というか前情報は一切入れずに読んだのでなんやかんやで人生論や一般人でも他に応用できますよみたいな流れが入ってくるだろうなと思っていたのですが完全に王道漫画を書くためのセオリーだったり漫画における考え方やテクニックのようなことが全編を通して書き連ねていました。

 

まずそこが読後に最も感心したポイントとして浮かんできました。最近文章が本職でない人が文章を書く、ということが多いイメージがあるんですが、そのような本は大体一般人でも役に立つような啓蒙というか、そのようなものが含まれていて、それを売りにするようなことがままあるので、今回の荒木飛呂彦の著書は非常にストイックであり、それと共にそれだけでコンテンツになりうる実力と実績のある人だと(あたり前のことですが)感じました。伊達に100冊以上漫画を書き続けているわけでは無いですね。

 

また、文章自体がとても読みやすく、普段本を殆ど読まない自分でもスラっと読めてかつ内容も非常にわかりやすく、荒木飛呂彦の漫画を思いだしながらなるほどと読め、なんやかんやで一時間半ぐらいで読めました。イオンのスタバで90分居座るのもどうかな話ですけどね。

本書でも書いてあることなのですが、文章が荒木飛呂彦のそのままの文章というか、変に着飾ること無く書いてあり、読んでいる感覚としてはそのまましゃべっているところをそのまま本にしたような柔らかさです。原画展で買った荒木飛呂彦のインタビュー記事を思い出しました。

また、テンポ良く読めてかつ漫画を読んでいてなんとなく自分の中でふにゃっとあったものを次々と明文化されていくので、ある種の爽快感のようなものがありました。その内容は下で書きますね。

 

ここから内容に係る話をすると思うのでネタバレ注意です。ここまでで読んでみたいなと思った方はぜひブラウザバックをしてアマゾンでも楽天でも書店でもで手にとっては如何でしょうか。荒木飛呂彦の漫画が好きな人はもちろん、単に漫画が好きな人、漫画を描く人にもオススメできる一冊になっていると思います。

 

 

 

あまり長々と書いてもアレなので、一点だけ。

 

「最初の1ページをめくらせろ!」ということが非常に納得できる内容でした。私は少年ジャンプの新連載(打ち切り漫画ともいう)を読むのがとても好きで、一話の重要性というのはかなり大きいと考えているのですが、それをある意味究極化した考え方がこれに当たるなぁと思いました。確かにジャンプの新連載なんて読まない、パラパラめくって飛ばして終わり、というような人が大多数だと感じるのですが、まず読むきっかけというか好奇心を植え付けさせるということはかなり重要な要素ですよね。私の様にジャンプの新連載は必ず読む、むしろそれが読みたくて購読している人なんてかなり特殊ですから、ワンピやハイキュー!、ちょい前だとNARUTOが読みたくて読んでいる人に新連載を読ませることはそれはもう最初の取っ掛かりが相当デカくないと無理ですよ。

 

最近だと「僕のヒーローアカデミア」が新連載陣だと成功を収めていますが、私は一話を読んで泣きました。それくらいインパクトの大きい立ち上がりを持ってきているわけですし、ヒロアカは絵柄がアメコミチックでまずそれから取っ掛かりが大きいわけです。

逆に今週終わった「改造人間ロギイ」は初回の取っ掛かりが殆どなかったような覚えというか一話の内容を殆ど覚えて無いです。終盤に見開きがあったかなってイメージで、打ち切り漫画大好き新連載大好きな私がこれなんだから普通の読者はその見開き読んだのかなって疑問ですらあります。

「火ノ丸相撲」も相撲が題材という時点で取っ掛かりは大きいですし本質的には超王道のスポ根なので今の勢いも納得です、あとこの漫画の女の子マジ可愛くて好きです。

 

自分のジャンプの新連載漫画を読むのが大好き、という趣味と一番合致したのがこの項目なのでこれを挙げました。以上です。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。